スティールパンについて

 スティールパンは、カリブ海に浮かぶ島国、トリニダード・トバゴ共和国(以下T&T)という国で生まれた、音階打楽器です。
「20世紀最後にして最大のアコースティック楽器発明」とも呼ばれ、1992年、正式に「国民楽器」としてT&T政府により認められました。

 スティールパンはドラム缶からできた楽器です。まずドラム缶の底面をハンマーで叩いてへこませ、音の部屋を一つ一つ区切り、 その音の部屋を、大きくしたり、小さくしたりして、音の高さを決めていきます。
さらにドラム缶の裾の長さを、高音域は短く、低音域は長くして、それぞれの楽器にあった共鳴体を作ります。
低音域ほど1つのドラム缶から出せる音が少なくなるので、1度に1人で使用するドラム缶の本数も多くなります。

 毎年行われるカーニバルでは欠かせない存在です。カーニバルの期間には、大がかりな衣装を身にまとった仮装パレード「マスカレード」や、 国民歌謡「カリプソ」のコンサート、そしてスティールパンの大会「パノラマ」が行われます。



弘大スティールパン部が使用している楽器です↓

   

  1. ハイ・テナー(HT):使用している楽器の中で、1番高い音が出る。メロディー担当。
  2. ロー・テナー(LT):ハイ・テナーより少し低い音域。メロディー担当。
  3. ダブル・セカンド(DS):ドラム缶2本で1セット。主に伴奏、たまにメロディーも担当。
  4. ダブル・ギター(DG):ドラム缶2本で1セット。伴奏担当。
  5. トリプル・チェロ(TC):ドラム缶3本で1セット。伴奏担当。
  6. フォー・ベース(4B):ドラム缶4本で1セット。ベース担当。
  7. シックス・ベース(6B):ドラム缶6本で1セット。ベース担当。


  8. ※楽器の名前をクリックすると、音が流れます。(DS、TCのみ)

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